金融サービス機構(FSA)は26日、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)傘下でプライベートバンキングを手掛けるクーツ(Coutts)に875万ポンドの罰金を科したと明らかにした。金融犯罪などに絡む資金洗浄への対策を怠ったため。
FSAが2010年10月に着手した調査により、クーツは見込み客の口座開設に際して資金源を確認していなかったほか、既存客についても個人情報を確かめず定期的な監視も怠っていたことが判明した。こうした欠陥はリスクの高い顧客の4分の3近くに上ったという。FSAは「クーツの不手際は重大で広範にわたり、容認できないもの」と指摘している。
クーツは英王室をはじめ著名人など富裕層を顧客に抱える。今回の決定に対してRBSのウェルス部門のトップは、「FSAが最初に懸念を表明して以来、再発を防ぐため数々の改善を行っている」として、既に資金洗浄の対策を強化したことを強調している。
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