英国の食品・家庭用品大手ユニリーバは25日、世界全体で管理職約1,500人を削減すると発表した。構造改革の一環で、工場従業員は影響を受けないとしている。
ユニリーバは、上級管理職を約15%、それ以下の管理職を約5%それぞれ削減する。同社は世界全体で15万人を雇用しており、今回はうち5%を整理する格好。管理職の階層を減らすことで、企業構造の簡素化を図る。
また、事業をビューティー&ウェルビーイング、パーソナルケア、ホームケア、ニュートリション、アイスクリームの5部門に再編。各部門が自らの世界戦略、成長、業績などに責任を負う。
アラン・ジョープ最高経営責任者(CEO)は「事業を5部門に編成し直すことで、消費者と市場動向により的確に対応するとともに、責任の所在を明確にできる」と述べた。
ユニリーバを巡っては24日、「物言う株主」として知られる米国人投資家ネルソン・ペルツ氏の投資会社トライアン・パートナーズが株式を買い増していたと報道された。同社は出資する企業に事業運営の変革を提案することで知られる。[労務]
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