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新高速鉄道、計画を一部撤回 英北部リーズまでの東側ルート

英政府は18日、イングランド北部・中部の新鉄道計画を公表した。イングランド北部とロンドンを結ぶ高速鉄道「ハイスピード2(HS2)」計画のうち、中部バーミンガムと北部リーズを結ぶ東側ルートの新設計画は撤回されている。政府は既存路線の改修により、HS2計画より早期に移動時間を短縮できるとしているが、HS2の実現は与党・保守党の選挙公約でもあっただけに、党内からも政府への批判が強まっている。

HS2計画は、2020年9月に第1期区間であるロンドン―バーミンガム間の敷設が開始。今年2月には、バーミンガムと北西部マンチェスターを結ぶ西側ルートのうちクルーまでの第2a期工事の着工が正式に許可された。

今回の計画には、第2b期工事のうち西側ルートのクルー―マンチェスター間は含まれているものの、東側ルートはバーミンガム―イーストミッドランズ・パークウェイ間のみを残し撤回。これに代わり、イーストミッドランズ・パークウェイからノッティンガムやシェフィールドまで既存のミッドランド本線を電化・改修し、高速鉄道化するとしている。

新鉄道計画の総工費は、960億ポンド。うちHS2の第1期および第2a期は425億ポンド、HS2の第2b期の西側ルートは170億ポンド、東側ルートは新路線敷設と既存路線の改修を合わせて128億ポンドとなっている。タイムズによると、政府はHS2計画の縮小により、140億ポンドを節減した格好となる。

政府は、リバプール―ヨーク間の新高速鉄道「ノーザン・パワーハウス・レール(NPR)」にも172億ポンドを投じる。ただ、こちらも当初の予定より計画が縮小され、予算も40億ポンド減らされている。

このほか、トランスペナイン(Transpennine)線の改修に54億ポンド、25年までの北部・中部の小規模鉄道工事に15億ポンドを投資する。これには、ロンドンとリーズやニューカッスルを結ぶイーストコースト本線の改修も含まれる。

シャップス運輸相は、新計画ではHS2計画より最大10年早く、移動時間を短縮できると強調している。ただ、新計画を従来のHS2計画と比べると、ロンドンからリーズまでの移動時間は32分、バーミンガムからリーズまでは40分長くかかる。下院・運輸委員会を率いる保守党のヒュー・メリマン議員は、「首相はHS2とNPRをどちらも実現すると約束したが、リーズの住民はどちらも手にできなかった」と批判している。


関連国・地域: 英国
関連業種: 運輸マクロ・統計・その他経済

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