ドイツのタイヤ・自動車部品大手コンチネンタルは10日、第3四半期(7~9月)の純利益が3億910万ユーロとなり、前年同期の7億1,930万ユーロの赤字から黒字に転じたと発表した。半導体供給のボトルネックやエネルギー価格の上昇が打撃となったものの、1年前は事業再編コストなどの特別損失を計上しており、その反動が大きい。
売上高は7.4%減の80億4,050万ユーロ。うち自動車部門は15.9%減少した。半面、ゴム部門は1.2%伸びている。
グループのEBIT(利払い・税引き前利益)は4億1,850万ユーロと、前年同期の6億7,360万ユーロの赤字から黒字を回復した。これをベースとする利益率は5.2%と、1年前のマイナス7.8%からプラスに復帰した。
同社は今年について、売上高が約325億~335億ユーロに、特別損益を除くEBITベースの利益率が5.2~5.6%程度になるとして、見通しをそれぞれ下方修正した。半導体不足は今期にピークに達したとみるものの、向こう数カ月は依然として非常に不安定な市況が続くとしている。また、車両向けの電子機器・部品、ゴム製品の原材料、エネルギーや物流のコスト上昇による悪影響はますます大きくなっていると指摘した。
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