英国で24日、ガソリンの平均価格が1リットル当たり142.94ペンスとなり、2012年4月の142.48ペンスを上回り過去最高を更新した。原油価格の高騰や小売業者がマージンを引き上げたことなどが背景にあり、1年間で28ペンス上昇した。ロードサービス・自動車保険大手RACが25日発表した。
RACによると、ガソリン価格高騰の主な原因である原油価格は、1年前の1バレル当たり40ドルから倍増し、現在は85ドル。年末までに90ドルに達すると予測する専門家もいる。また、新型コロナウイルスの影響で販売量が減少したため、業者が収支のバランスを取る目的で1リットル当たりの平均マージンを5.5ペンスから7.5ペンスに増加させているという。加えて、混合ガソリン「E10」の供給が始まったことで、バイオ燃料の割合が最大10%に引き上げられたことも値上がりにつながっている。現在、平均的なファミリーカーを満タンにするには、78.61ペンスのコストがかかる。
RACは今後、ガソリン価格が150ペンスに達する可能性も十分あると言及。燃料部門を率いるサイモン・ウィリアムズ氏は「ドライバーにとってまさに暗黒な日だ」とコメントした。経済全体への影響も必至としている。
ディーゼル油の平均価格は1リットル当たり146.50ペンスで、こちらも12年4月の最高値147.93ペンスに迫っている。
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