米自動車大手フォード・モーターは18日、電気自動車(EV)の部品生産に向け、英イングランド北西部リバプール近郊のヘイルウッド(Halewood)工場に2億3,000万ポンドを投資すると発表した。同社が欧州内でEV部品を生産するのは初めて。
フォードは同工場でトランスミッションを手掛けており、パワーユニットの生産に切り替える格好。パワーユニットの生産開始は2024年半ばを予定し、年産能力は約25万個を見込んでいる。
欧州フォードのスチュワート・ローリー社長は、今回の投資を重要なステップと強調。声明で「2030年までに欧州で販売する全ての乗用車を完全EVとし、商用車の販売台数の3分の2をEVまたはプラグインハイブリッド車(PHV)とするという計画を推進する」と意欲を示した。
投資の一部は英国政府からの支援で賄われる。クワーテング民間企業・エネルギー・産業戦略相は今回のフォードの発表について「英国が依然として、高品質な車両生産に最も最適な場所の一つであることを示した」とコメント。BBC電子版などによると、この投資で500人の雇用が維持される見込み。
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