市場調査会社カンター・ワールドパネルは1月31日、国内スーパーの総売上高が1月22日までの12週間で前年同期比4.2%増加したと発表した。ただ、食料品価格はこの間に5.7%上昇しているため、市場は実質的に縮小しているといえる。
4大スーパーのうち、首位のテスコは市場シェアが29.9%と前年同期比0.6ポイント下落し、30%を割り込んだ。ただし売上高は2.1%増えている。2位のアズダは、ディスカウントチェーンのネットー(Netto)買収が奏功し、シェアが16.9%から17.5%に上昇。売上高は8.2%伸びた。
3位のセインズベリーは5%の増収。シェアは0.1ポイント増の16.7%と、2003年3月以降で最大となった。4位モリソンは3.7%の増収ながら、シェアは0.1ポイント減の12.3%で、12期ぶりに縮小に転じた。高級スーパーのウェイトローズは7.2%の増収だった。
ユーロ圏債務危機による景気の悪化を受け、ディスカウントスーパーの伸びが大きいのが目立つ。独アルディとリドルはそれぞれ19.7%、11.7%の増収。また、低価格販売が人気の冷凍食品販売大手アイスランドは11.3%のプラスとなった。
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