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ミュンヘン再保険、通期で71%減益

再保険で世界最大手のミュンヘン再保険は2日、2011年通期の純利益が7億1,000万ユーロ(速報値)となり、前期比71%減少したと発表した。自然災害が相次ぎ保険金請求が膨れ上がったうえ、ユーロ圏債務危機により金融市場が低迷したことが響いた。ただ税金の還付もあり、業績は市場予想を上回った。

総保険料収入は9%増の496億ユーロ。税金の還付は5億5,000万ユーロだった。東日本大震災とニュージーランド南島の大地震で生じた保険金請求額は、それぞれ約15億ユーロに上る。再保険事業のコンバインドレシオ(保険料収入に対する支出と請求額の割合)は前期の100.5%から113.6%に悪化した。

昨年第4四半期(10~12月)の純利益は、前年同期比31%増の6億3,000万ユーロ。最も大きな損失はタイの洪水被害の保険金請求で、約5億ユーロに上った。再保険事業のコンバインドレシオは1年前の96%から101.8%に悪化している。なお同社は通期配当について、前年の1株当たり6.25ユーロを維持する方針を示した。


関連国・地域: ドイツアジア
関連業種: 金融マクロ・統計・その他経済

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