イタリアの産業機械・商用車大手CNHインダストリアルのトラック・商用車部門イベコと、電気自動車(EV)メーカーの米ニコラ(Nikola)・コーポレーションは15日、ドイツ南部バーデンビュルテンベルク州ウルム(Ulm)にバッテリー式電気トラック「ニコラ・トレ(Tre)」の合弁工場を開設したと発表した。年内に生産を開始する。
合弁工場は、イベコの独南部ウルムの工場に開設された。合弁工場で生産する最初のバッテリー式電気トラックは、22年中に米国内の顧客向けに出荷される予定。23年末までには次世代モデルとして開発中の燃料電池(FC)式電気トラックの生産にも着手する。
ニコラ・トレは、ニコラとイベコ、CNHインダストリアルのエンジン製造部門FPTインダストリアルの3社共同で開発し、2019年12月に初披露。20年2月には、ウルム工場に4,000万ユーロを投じて合弁工場を開設する計画が発表されていた。
■ハンブルク港に25台納入へ
イベコとニコラはこの日、ドイツのハンブルク港管理当局にバッテリー式電気トラック25台を納入する覚書を結んだと発表した。ウルムの合弁工場の開業式に合わせて署名が行われた。
両社は、22年中にバッテリー式電気トラック25台を納入し、ハンブルク港での試験と充電インフラの展開も手掛ける。[環境ニュース]
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