総合電機大手シーメンスは今年、ヘルスケア部門の事業拡大に向け中国で700人を新たに採用する方針だ。同部門のヘルマン・レクワルト最高経営責任者(CEO)の話として、ダウジョーンズ・ドイツが14日報じた。
ヘルスケア部門では、中国とブラジルを中心とした新興国の売上高が全体に占める割合が20%を超えている。最大市場の米国での受注が後退する一方で、中国での受注高は2008年以降で27%拡大。こうした成長を支えるため、中国で雇用を拡大すると共に、中間価格帯の医療器機の拡充を図る方針だ。
ヘルスケア部門は、景気減速や欧州各国の保健医療分野でのコスト削減が逆風となり低迷が続いている。現在、事業再編が進められており、今年はこれに絡み約2億ユーロのコストを計上する見込み。
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