ソフトバンク・グループは7日、通信大手ドイツテレコムの株式4.5%を取得することで合意したと発表した。取引は、ソフトバンクが保有するドイツテレコム傘下の米携帯電話TモバイルUSの株式との交換で行う。これにより、ソフトバンクはドイツテレコムの民間で第2位株主となる。
ドイツテレコムは新たに2億2,500万株を発行し、これと引き換えにソフトバンクからTモバイルUSの株式約4,500万株を取得する。これに加えてドイツテレコムは、TモバイルUSの約2,000万株をソフトバンクから24億ドルで追加取得する予定。ドイツテレコムは昨年にソフトバンクと結んだ株主協定により、同社の保有するTモバイルの株式約8%を購入するオプションを保有していた。
追加取得後のドイツテレコムのTモバイルUSへの出資比率は48.4%。ドイツテレコムはかねて出資比率を50%以上に引き上げることを目指しており、これに近づくことになる。一方、ソフトバンクのTモバイルUSへの出資比率は3.3%まで低下する。
ドイツテレコムはこの日、オランダ子会社Tモバイル・ネザーランズ(NL)をプライベートエクイティ(PE)企業の英エイパックス(Apax)・パートナーズと米ウォーバーグ・ピンカスのコンソーシアムに51億ユーロで売却したと発表。この売却益の一部をTモバイルUS株の追加取得に充てる。TモバイルNLはオランダの携帯電話サービスで3位にとどまっており、ドイツテレコムは中核的資産とは考えていなかった。[日本企業の動向]
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