英国の航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とスペインのイベリア航空を運営するインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は7月30日、上半期(1~6月)の営業損失が20億3,500万ユーロとなり、前年同期の40億5,200万ユーロから赤字が縮小したと発表した。新型コロナウイルス対策として導入されている渡航規制の影響を引き続き受けた。
売上高は58.2%減の22億1,200万ユーロ。うち旅客収入は11億4,100万ユーロと72.3%縮小した。座席キロ当たり収入は42.4%減っている。乗客輸送実績は有償旅客キロ(RPK)換算で68.3%落ち込んだ。搭乗率は49.2%と1年前から24.5ポイント低下。純損失は20億4,800万ユーロと、前年同期の38億1,300万ユーロから赤字が縮小した。
第2四半期に限ると、営業損失は9億6,700万ユーロと、前年同期の21億8,200万ユーロから赤字が減少。乗客数は546万8,000人と前年同期の50万8,000人から大きく伸びた。売上高は12億4,400万ユーロで77%増加している。
IAGは今年について、政府の渡航規制緩和のタイミングと、新型コロナウイルス流行の影響や収束時期が不透明であるとして、見通しを示していない。
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