英政府は27日、5,300万ポンドを投じて製造業のデジタル化に向けた技術の開発を支援すると発表した。国内5カ所に研究所を開設するほか、サプライチェーンの生産性向上に向けたプロジェクトなどに資金を拠出する。
資金のうち約2,500万ポンドは、研究所の設立資金とする。産業界との共同出資により、国内の大学の協力を得て、ロボット工学を含む五つの分野に特化した研究所を開設する。
また、1,800万ポンドは、デジタルサプライチェーンプロジェクトのコンペティションで選ばれた37件のプロジェクトへの助成金に費やされる。コンペティションは、政府の支援により製造業のデジタル化に取り組む産業団体メイド・スマーターが実施したもので、助成対象には、インドの自動車大手タタ・モーターズ傘下の英国の高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)が進めるブロックチェーン技術を利用した製革手法の研究プロジェクトなどが含まれる。
資金のうち残りの1,000万ポンドは、メード・スマーターが先進デジタル技術の開発支援機関デジタル・カタパルトと共同で手掛ける「デジタル・サプライチェーン・イノベーション・ハブ」に投じ、サプライチェーンのデジタル化に向けた技術の開発と企業への普及を促す。
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