国連教育科学文化機関(ユネスコ)は24日、世界遺産登録リストを更新したと発表した。欧州では、「灯台の王様」と称されるフランスのコルドゥアン灯台など5件が追加された。変わり種としては、欧州7カ国11地域の温泉街が一括で認定された。
新たに登録されたのは、フランス南西部ジロンド県のコルドゥアン灯台、欧州7カ国11地域の温泉街、スペインの首都マドリードのプラド通りおよびレティーロ公園、ドイツ中部ダルムシュタットの芸術家コロニー、イタリア北東部ベネト州パドバのフレスコ画群。コルドゥアン灯台は16世紀末に建造され、現在も灯台守がいるフランス最後の灯台として知られている。
欧州7カ国11地域の温泉街は、18世紀初頭から1930年代にかけて形成された欧州の温泉文化が評価された。温泉水を利用するために、セラピールームや汲み上げ室、飲水室など用途に応じた部屋を設けた技術も特筆された。対象となった温泉街には、バーデン・バイ・ウィーン(オーストリア)や、スパ(ベルギー)、フランチシュコビ・ラーズニェ、カルロビ・バリ、マリアーンスケー・ラーズニェ(いずれもチェコ)、ビシー(フランス)、バート・エムス(ドイツ)、バーデン・バーデン、バート・キッシンゲン(共にドイツ)、モンテカティーニ・テルメ(イタリア)、バース(英国)が含まれる。
新規登録審査は28日まで行われる予定。
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