世界最大の携帯通信関連見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」が28日、スペインのバルセロナで開幕する。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受け、例年より規模を縮小し、厳格な感染対策を取り入れての開催となるが、大手携帯電話メーカーはいずれも出展を避けている。会期は7月1日まで。
2006年に始まったMWCは例年、2月に開催され、世界200カ国から10万人超が訪れる人気イベント。ただ、昨年2月は既に中国を中心に新型コロナウイルスの感染拡大が始まっていたため、主要企業の撤退が相次ぎ中止されていた。
今年のMWCは、6月に延期した上で展示ホール数を例年の8カ所から3カ所に縮小。来場者数も5万人に制限されており、実際の来場者は3万~3万5,000人にとどまると予想されている。
来場者は、専用アプリをダウンロードし、72時間前以内に受けた感染検査の陰性結果証明や健康状態などをアップロードするよう求められる。会場内では医療用マスクを着用し、一方通行の表示に従って移動する必要がある。
大手メーカーによる新機種の公開は予定されておらず、中国や欧州の小規模メーカー数社が新製品を披露するのみ。基調講演は米国の電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が米カリフォルニア州からビデオ電話で行う。
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