英国のスーパー大手モリソンは19日、米国のプライベートエクイティ(PE)企業クレイトン・デュビリア・アンド・ライス(CD&R)による55億ポンド規模の買収提案を拒否したと発表した。だが、CD&Rは交渉を続ける方針とみられている。
CD&Rは先に、モリソンの株式1株当たり230ペンスで買収を提案。しかし、モリソンはこれについて自社とその将来性を「著しく過小評価」したものだと判断し17日に拒絶したという。
フィナンシャル・タイムズは関係者の話を元に、CD&Rは交渉を続ける意向だと報じた。今後の動きの判断に先立ち、投資家の反応や政治的な反発の兆しなどを評価しているとみられる。同社は7月17日までに正式な提案を行うかどうか決定する必要がある。
モリソンの経営陣は現状の企業形態に満足しているとされるが、どのような会社も正当な価格であれば売却されることは認識しているという。今回の提案は6月18日の終値より29%高いが、専門家はより高い金額に値するとしており、1株当たり250ペンスで初めて交渉が本格化するとみている。
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