イングランドで18日、新型コロナウイルスのワクチン接種の対象が18歳以上の全成人に拡大した。これまでは21歳以上が対象だった。若年層を中心に感染者数が拡大する中、政府は若者を念頭に置いたワクチン接種の展開を加速する方針で、国民医療制度(NHS)はこの日、新たに対象となった約150万人に接種予約を呼び掛けるテキストメッセージを送った。
ジョンソン首相は「接種プログラム開始から200日足らずで対象を全成人に拡大できたことは、英国の最も偉大な集団的成果の一つ」と満足感を示した。
英国では現時点で成人の約80%が1回目の接種を、約58%が2回目を終えている。政府は、ワクチンは2回目の接種から2~3週間後に最も免疫が高まるとして、国民に2回目の接種を受けるよう呼び掛けている。
英国では18日、新規感染者数が1万476人となり、前日の1万1,007人に続いて2日連続で1万人の大台を超えた。イングランドでは、インドで最初に確認された変異株「デルタ株」の感染が拡大しており、英政府は先に、6月21日に予定されていたロックダウン(都市封鎖)のイングランドでの全面解除を4週間延期することを決めた。
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