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スイス、EUとの枠組み条約の交渉打ち切り

スイス政府は26日、欧州連合(EU)との枠組み条約の締結に向けた交渉を打ち切ると発表した。公的支援のルール、賃金の保護、自由な移動の一環としてスイスで働くEU市民へのスイスの社会保障の提供の3点で合意できなかった。これにより双方の関係は、120を超える個別条約に依存したままとなる。

EUとスイスの関係は個別条約で成り立っているが、中には1972年に締結したものもあるなど時代遅れとなり、変化に対応できないという問題があった。そこで個別条約を枠組み条約にまとめるため、双方は2014年に交渉を開始し、18年には条約草案を作成。これに基づく協議を続けていた。

スイスのパルムラン大統領は4月に欧州委員会のフォンデアライエン委員長と会談し、交渉で問題となっていた3点を協定の対象から外すようEUに求めたが、EUがこれを拒絶したため交渉は暗礁に乗り上げていた。スイスのカシス外相は、特に社会保障の問題について、EUの労働者にスイス国民と同等の権利を与えることは同国の移民政策に大きな転換をもたらすとして、受け入れられないと述べている。政府は、社会保障費が増大する可能性にも懸念を示していた。

欧州委は、スイス政府の今回の決定に遺憾の意を表明。「枠組み協定がなければ双方の関係の近代化は不可能となり、協定の老朽化は避けられない」と述べている。


関連国・地域: EUスイス
関連業種: 政治

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