世界最大級のコンシューマーエレクトロニクス製品見本市「IFA」の主催団体は19日、9月にベルリンで予定していた「IFA2021」の開催を中止すると発表した。今年4月には全面的な開催に踏み切る方針を示していたが、世界的な新型コロナウイルスの感染抑制やワクチン接種が期待されていたほど進展していないため。
中止の理由として、南アジアなどで変異株の感染が急速に拡大していることや、世界のワクチン展開の不確実性を挙げた。また、会場であるメッセ・ベルリンが展示場の一部をワクチン接種センターと救急病院に提供していることも考慮した。
IFAには例年、世界80カ国から業界関係者や一般客およそ24万人と、報道関係者6,000人が訪れる。昨年は規模を縮小し、オンラインと並行して開催した。
主催団体の一つであるドイツ民生通信エレクトロニクス協会(gfu)コンシューマー&ホームエレクトロニクスのカイ・ヒレブラント会長は「現時点では不確定要素が多すぎる」とコメント。出展を行う企業や来場者が参加を計画することがほとんど不可能であると述べた。
22年はベルリンで9月2~6日に開催予定としている。
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