フランスで19日、新型コロナウイルスの感染封じ込めのため導入された規制が緩和され、飲食店の屋外席の営業再開が許可された。規制緩和の第2段階となり、必要不可欠でない店舗や映画館、博物館なども半年強の休業を経て再開。ルメール経済・財務相は、国内経済の回復に向けた「象徴的な一歩」だとしている。
飲食店の屋外席は、定員を半数に減らし、1卓当たりの着席人数は6人までに制限。店舗や博物館では客1人につき8平方メートルのスペースを確保する必要がある。映画館や劇場の来場者は、定員の35%もしくは800人までに制限される。
今回の緩和では併せて、夜間外出禁止の開始時間も従前の午後7時から午後9時に後ろ倒しされた。
フランスでは3日、規制緩和の第1段階として日中の外出制限措置が解除された。第3段階は6月9日の予定で、飲食店の屋内営業が許可されるほか、外出禁止開始時間が午後11時へとさらに後ろ倒しされる見通し。また同30日には、夜間外出禁止令が完全に撤廃される予定となっている。
同国の1日当たりの新規感染者数は平均1万3,000人程度と、4万人を超えたピーク時からは減っているものの、専門家からは感染拡大に対する懸念の声も上がっている。ただ、ワクチン接種キャンペーンはここ数週間で加速しており、2,000万人以上が少なくとも1回目の接種を終え、政府目標に近いペースで進んでいる。
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