英小売協会(BRC)は10日、2011年12月の小売売上高が既存店ベースで前年同月比2.2%拡大したと発表した。1年前は大雪の影響で0.3%落ち込んだため、その反動が大きいとみられる。新規店舗を含めた全体では4.1%増加した。
食品は2.1%増えたが、非食品は1.2%減少。マイナス幅は前月より縮小しているが、売り上げの大部分は販売促進によるものとみられる。うち、前年に不振だった衣料品・履物は大きく伸びたが、高額の家庭用品や家具は引き続きマイナスとなった。一方、非食品通販は18.5%増と大幅に拡大している
ブレの少ない3カ月ベースで見ると、10~12月の小売売上高は既存店ベースで0.2%増えた。こちらも食品は2.1%伸びたが、非食品は1.2%のマイナスとなっている。
BRCのスティーブン・ロバートソン会長は、「厳しい環境が続く中、12月の売上高は予想を上回った」と指摘。ただ、これはクリスマス直前1週間の好業績や偶発的要因に負うところが大きく、消費者の状況は根本的に変わっていないとしている。
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