自動車製造取引業者協会(SMMT)は19日、2011年の乗用車生産台数が134万3,810台となり、前年比5.8%増加したと発表した。輸出向けの生産が記録的な水準に達したことが全体を押し上げた。メーカー別では、日産自動車が1年前に自ら達成した過去最多記録を更新しトップに立っている。
輸出向けは112万4,676台と17%増えた。生産台数全体に占める割合は83.7%。一方、国内向けは21万9,134台と、29.1%落ち込んでいる。
商用車の生産台数は12万1,312台で、1.4%縮小。輸出向けは18.9%減ったが、国内向けは35.6%伸びた。エンジンは全体で250万4,054基と、4.9%増加している。
昨年12月単月の乗用車生産台数は9万5,798台で、前年同月比1.6%拡大。うち輸出向けと国内向けがそれぞれ0.6%、7.7%伸びた。商用車は8,446台で、2.7%減っている。エンジンは全体で1.3%減の15万1,412台だった。
SMMTのポール・エベリット事務局長は、「車両とエンジンの生産が引き続き英国の製造業の回復を支えている」と指摘。その上で、「国内のサプライチェーン全体が最大限に機能するよう、企業と政府が協力することが肝心だ」と述べている。
■日産の生産台数は13.5%増
メーカー別生産台数は、日産が48万485台を組み立て首位に立った。英高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)の「ランドローバー」ブランドが、33%増の23万8,237台でこれに続く。3番手につける独BMWの「ミニ」は、11.5%減の19万1,474台だった。
他の日本勢では、トヨタが12万8,146台と6.5%減少したほか、ホンダは9万7,459台で、3割の大幅減となっている。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。