化粧品大手バイヤスドルフが25日発表した2011年通期の決算(速報値)は、本業のもうけを示すEBIT(利払い・税引き前利益、特別損益除く)が6億4,600万ユーロとなり、前年比7.6%減少した。ただ、ハンドクリーム「ニベア」の100周年記念イベントが奏功したこと、粘着テープ事業が好調だったことから、市場予想は上回った。
売上高は1.1%増の56億3,300万ユーロ。既存事業ベースでは、2.1%拡大した。「ニベア」を含むコンシューマー事業の売上高は46億9,600万ユーロとなり、0.1%の微増。欧州では英国とロシアが好調だったが、その他の国では商品ラインアップのスリム化が原因で伸び悩んだ。アフリカ・アジア・オーストラリアは中国で踏み切った事業再編が響き、ほぼ横ばい。一方、南米は売り上げを伸ばしている。「テサ」ブランドで展開する粘着テープ事業の売上高は、7.3%増の9億3,700万ユーロ。急成長を遂げるアジアのエレクトロニクス産業向け製品が大きく伸びたほか、米国の自動車産業向けの製品も好調だった。
決算の詳細は3月1日に発表される予定。
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