英中銀イングランド銀行と財務省は19日、「中央銀行デジタル通貨(CBDC)」の導入を検討するタスクフォースを設置したと発表した。CBDCのメリットやリスクを見極め、導入の可能性を探る。
中銀はCBDCについて「イングランド銀が発行し、一般世帯や企業が使用できる新たなデジタル通貨」と説明。「既存の現金や預金と併存するもので、これらにとって代わるものではない」としている。CBDCは英通貨ポンド建てで、CBDC10ポンドは常に現金10ポンドと同じ価値を持つ。
中銀は、中銀発行のこうしたデジタル通貨を導入することにより、「ビットコイン」に代表される民間発行の仮想通貨がもたらすリスクを回避できるとみている。
政府と中銀は併せて、技術専門家の助言や金融機関、企業、市民団体、消費者などの意見を取り入れるためのフォーラムもそれぞれ新設する。
なお、欧州委員会と欧州中央銀行(ECB)は1月、デジタル通貨「デジタルユーロ」の導入に向けた検討を開始。今年半ばにも、デジタルユーロ発行を巡る判断を下すとしている。[EU規制]
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