英政府は13日、イングランドで45歳以上を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種登録を開始したと発表した。政府は先に50歳以上への1回目のワクチン投与を完了したと明らかにしており、対象年齢が引き下げられた形。一方、国民医療制度(NHS)の予約サイトにはアクセスが殺到し、一時的にウェブサイトがダウンする事態も発生した。
政府はかねて、4月15日までに50歳以上と基礎疾患のある人、医療従事者、ソーシャルケアワーカーの全員に1回目のワクチン接種の機会を提供する目標を掲げていたが、これを早期に達成した。これまでに1回目の接種を受けた人は、計3,200万人以上に上る。
これに伴い、45~49歳を対象とした接種登録受け付けが始まったものの、直後にNHSの予約サイトにアクセスが殺到し、一時的に予約ができない状態が続いていた。予約サイトはすでに復旧している。
ワクチン接種については、スコットランド自治政府も、近日中に45歳以上の接種登録を開始する方針を発表。予約は割り当て制で、オンライン予約は受け付けていない。
英領北アイルランドではすでに、40~45歳のワクチン接種が可能という。ウェールズの一部地域では40~49歳までの接種登録が始まっている。
政府は、7月末までに全成人の1回目の接種を完了する目標は達成可能とみている。また、イングランド、ウェールズ、スコットランドでは、米国のバイオ医薬品会社モデルナの新型コロナウイルスワクチン接種も始まっており、さらなる展開が期待される。
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