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英、50代の1回目接種が完了 7月末までに全成人「達成可能」

英政府は12日、50歳以上への新型コロナウイルスワクチンの1回目の投与を完了したと発表した。目標を前倒しで達成した格好となる。イングランドでは今後、40代後半への投与が開始される予定。政府は、7月末までに全成人の1回目の接種を完了する目標は達成可能とみている。

政府は4月15日までに50歳以上と基礎疾患のある人、医療従事者、ソーシャルケアワーカーの全員に1回目のワクチン接種の機会を提供することを目標としていたが、この日までにこれを達成した。これまでに1回目の接種を受けた人は、計3,200万人以上に上るとしている。

これにより、予防接種・免疫合同委員会(JCVI)が策定した英国のワクチン展開計画の第1段階は完了したことになる。JCVIは間もなく50歳未満を対象とした第2段階の展開計画を公表する予定で、政府は週内にこの計画に着手する方針。イングランドではまず、40代後半への投与が実施される見通しだ。

なお、2回目の接種も完了した人は全国で700万人を超え、10日には過去最多の47万5,230人が2回目の接種を受けた。

■イングランドで3種類目のワクチン導入

英イングランドで13日、米国のバイオ医薬品会社モデルナの新型コロナウイルスワクチン接種が開始された。米ファイザーと独ビオンテック、英アストラゼネカとオックスフォード大学がそれぞれ共同開発したワクチンに続く、3種類目のワクチン導入となる。また、30歳未満には血栓のまれなリスクを避ける目的でアストラゼネカ製ワクチンが提供されないため、これに替わる選択肢が一つ増えることになる。BBC電子版が伝えた。

この日にモデルナのワクチンが提供されたのは、南部レディング(Reading)のマディスキー・スタジアムや、中部シェフィールドのシェフィールド・アリーナなど21カ所の接種場。ウエールズとスコットランドでは先週すでに、同ワクチンの展開が開始されていた。


関連国・地域: 英国
関連業種: 医療・医薬品マクロ・統計・その他経済

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