フランスのカステックス首相は18日、パリを含む16県でロックダウン(都市封鎖)を導入すると発表した。新型コロナウイルスの感染状況の悪化を受けたもので、20日未明から4週間、県外移動や生活必需品以外を扱う店舗の営業などを禁止。一方、全土で導入している夜間外出禁止は1時間短縮する。
今回ロックダウンの対象とされたのは、主に北部の県で、2,100万人に影響が及ぶ。自宅から10キロメートル以内での移動や運動は許可されるが、外出の際には外出許可証の携帯が必要。また、特別な理由がある場合を除き、他県への移動は禁止されている。
生活必需品以外を扱う店舗は、書店を除き営業を禁止。一方、衛生基準を順守する理美容院は営業が可能で、学校も閉鎖されない。
全土での夜間外出禁止令は継続されるが、20日から開始時間が午後6時から7時に1時間後ろ倒しとなった。終了時間は午前6時のまま。
カステックス首相は、フランスは感染の第3波に襲われており、英国型の変異株は75%を占めると説明。特にパリでは状況が深刻で、10万人当たりの感染者数が400人を上回っているという。パリの集中治療室(ICU)の入院患者数は1,200人と、第2波のピークを超えている。
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