英中銀イングランド銀行は18日、17日に開いた金融政策委員会(MPC)で政策金利を史上最低の0.1%に据え置くことを決めたと発表した。金融資産購入による量的緩和策の規模についても8,950億ポンドで維持している。
議事録によると、政策金利と資産購入規模の据え置きは全会一致で決まった。MPCは、余剰生産能力の縮小と2%のインフレ目標の持続的な達成で大きな進展の明確な証拠が見られるまでは、金融政策を引き締めることはないとの立場を改めて示した。
中銀は1月の国内総生産(GDP)が2.9%減となり、主に公共部門の生産量拡大を背景に落ち込みは予想を下回ったと指摘。だが、2019年第4四半期(10~12月)の水準をなお10%程度下回っていると説明した。その上で、新型コロナウイルス規制の緩和計画に伴い、今年第2四半期は消費が従来予想からさらに上向くとみている。
インフレ率はエネルギー料金の上昇を受け、今春には目標の2%前後に戻ると予測。労働市場については、政府の雇用支援策の延長により、失業率の上昇は短期的に緩和するとの見方を示した。
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