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ウーバー、運転手を従業員扱い 英最高裁判決受け世界初の措置

米国の配車サービス大手ウーバーは16日、英国の登録ドライバー7万人超について、法定最低賃金や有給休暇を保証すると発表した。英最高裁判所が先に、ドライバーを従業員と認める判決を下したことを受けたもの。BBC電子版などが伝えた。

それによると、17日からドライバーを従業員として扱い、年金制度にも加入させる。英国の法定最低賃金は25歳以上では時給8.72ポンドで、4月からは8.91ポンドに引き上げられる。ウーバーによると、ドライバーの1時間当たりの平均収入はロンドンで17ポンド、その他の地域で14ポンドだという。

登録ドライバーの待遇を巡っては、複数の国で訴訟に発展している。ウーバーは今回の変更による利用料金の改定は行わないとしているが、カリフォルニア州で同様の判決が出た後、値上げが行われた。このため、専門家は英国でも料金引き上げにつながる可能性が高いとの見方を示している。

労働組合は、今回の動きはオンラインプラットフォームを通じて単発の仕事を受発注する「ギグエコノミー」に広く影響を与えると指摘。ただ、客を乗せていない待ち時間は賃金が支払われないとの批判もある。また、ウーバーが展開する食事宅配サービス「ウーバーイーツ」の配達員は、従業員とは認められない。[労務]


関連国・地域: 英国米国
関連業種: 運輸IT・通信サービスマクロ・統計・その他経済雇用・労務

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