ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は16日、2020年12月期の営業利益が96億7,500万ユーロとなり、前期比43%減少したと発表した。新型コロナウイルス危機の中、中国市場の急速な回復がみられたものの、全体的な自動車需要の落ち込みが響いた。
売上高は11.8%減の2,228億8,400万ユーロ。販売台数は915万7,000台で、16.4%落ち込んだ。
特別損益を除く営業利益は45%減の106億700万ユーロ。これをベースとする利益率は4.8%と、1年前を2.8ポイント下回っている。
VWのヘルベルト・ディース最高経営責任者(CEO)は、今年について「世界的な半導体の供給不足により、生産台数が10万台減少した」と指摘。今後、半導体のサプライヤーと直接契約を交わし、供給を確保していくという。
同社はまた、21年の営業利益率は5~6.5%とした予測幅の上限になると見込んでおり、25年までにこれが7~8%に拡大すると予想する。さらに、今年の電気自動車(EV)の販売台数を累計100万台まで拡大させる計画も明らかにしている。
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