英政府は2月28日、同国で新型コロナウイルスの1回目のワクチン接種を受けた人数が2,000万人を突破したと発表した。政府は7月末までに、成人全員への1回目のワクチン接種を可能にすることを目指している。
接種が始まった昨年12月8日から2月28日までに1回目の接種を受けたのは2,008万9,551人で、2回目も受けた人は79万6,132人。ジョンソン首相はツイッターで「これは国民の功績であり、国民医療制度(NHS)のスタッフ、ボランティア、軍隊などのたゆまぬ努力の証だ」とコメント。国民へワクチン接種を呼び掛けた。
政府は先に、2月半ばまでに感染リスクが高いグループに属する計1,500万人へ1回目の接種を完了する目標を達成していた。
2月28日時点の同国の累計感染死者数は12万2,849人で欧州最多。一方、1日当たりの感染者数は同日時点で6,035人、感染死者数は144人で昨年秋以降で最低水準となった。
■ブラジル変異株に6人が感染
イングランド公衆衛生当局パブリックヘルス・イングランド(PHE)は2月28日、ブラジルで見つかった変異株の新型コロナウイルス感染者が、国内で6人確認されたと発表した。
変異株はイングランドで3件、スコットランドで3件検出された。イングランドで確認されたうち2件はイングランド南西部グロスターシャー州の同一世帯からで、ブラジルへの渡航歴がある。また、イングランドの残り1人については詳細が不明だとして特定を急いでいる。イングランドとスコットランドの感染者の間に関連はないという。
変異株はブラジル北部アマゾナス州の州都マナウスで初めて発見され、現地では猛威を振るっている。
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