インドの自動車大手タタ・モーターズ傘下の英国の高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)は、世界で従業員2,000人を整理すると明らかにした。工場の人員は削減しないという。BBC電子版などが伝えた。
同社はこの日、コストを削減し組織の機敏性を高めるための事業見直しについて、従業員への説明を始めた。品質と利益率を追求した価値創造に向け、従業員が迅速に、明確な目的を持って業務に当たることができる体制を築くことを目指す。人員整理は来年中に完了する見通し。
JLRは、需要減や英国の欧州連合(EU)離脱を受け、ここ数年従業員の整理を続けている。2018年には1,000人、19年には4,500人削減した。
同社は先に、25年までに「ジャガー」ブランドの全モデルを、完全電気自動車(EV)にするなど、電動化を柱とする新たな戦略を発表した。「ランドローバー」ブランドでは24年に最初の完全電動化モデルを発売し、25年にはこれを6モデルとする。また、30年までにジャガーでは販売する全ての車を完全EVとし、ランドローバーでもこれを約60%にする。これに伴い、国内3カ所の生産施設は維持するものの、非生産施設については大幅な削減や合理化を進める方針を示していた。[労務]
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