英国の製薬大手アストラゼネカは11日、2020年12月期の純利益が31億4,400万ドルとなり、前年から2.5倍超に増加したと発表した。全地域で好調だった。
製品売上高は恒常為替レートベースで11%増の258億9,000万ドル。うち主力市場の米国は「タグリッソ(Tagrisso)」や「イミフィンジ(Imfinzi、一般名:デュルバルマブ)」、「リンパルザ(Lynparza)」といった抗がん剤が引き続き好調だったことに加え、アストラゼネカ初の呼吸器領域の生物学的製剤「ファセンラ(Fasenra)」も堅調で、実質13%伸びた。新興市場は中国が11%増え、全体では10%拡大している。欧州は9%のプラスだった。
グループの営業利益は51億6,200万ドルと、77%増加した。
第4四半期に限ると、純利益は10億500万ドルで1年前から3.5倍超に拡大。製品売上高は70億1,100万ドルと実質11%増えた。営業利益は2.5倍以上伸び、14億8,700万ドルだった。
同社は21年について、総売上高が10%台前半の伸びを示すと予想。なお今回の結果には、新型コロナウイルスワクチンに絡む売り上げや利益は反映されておらず、21年第1四半期(1~3月)から別途で発表する予定だ。
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