• 印刷する

米独ワクチン、変異株に有効 研究者「英・南ア型双方に反応」

英国と南アフリカ由来の新型コロナウイルスの変異株への感染が各国で拡大する中、米国の製薬大手ファイザーとドイツのバイオ医薬品会社ビオンテック(BioNTech)が共同開発したワクチンは、双方の変異株に対して有効との研究結果が出た。医学誌ネイチャー・メディスンが8日明らかにした。

ファイザーと米テキサス大学は今回、英国と南アで確認された変異株に類似したスパイクタンパク質を持つウイルス株を開発。ファイザーとビオンテック製のワクチンを接種した治験参加者に投与したところ、血液中の抗体によるウイルスの中和が確認されたという。

半面、英オックスフォード大学と英製薬大手アストラゼネカが共同開発したワクチンについては、同様の研究結果は見られなかったと報告している。

研究者らは一方で、生成された変異株は、スパイクタンパク質の全ての型を含んでいるわけではないことも留意点として述べている。

専門家は、現在のワクチンが将来的に発生する新たな変異株にも有効であり続けるという確証はないとして、引き続き観察が必要と強調した。

同ワクチンについては先に、生命科学分野の研究結果のオンラインアーカイブ・配信サービス、バイオアーカイブ(bioRxiv)に掲載された研究報告の中で、双方の変異株に有効としたものの、南ア型の変異株にはわずかに効果が低いという見解が示されていた。


関連国・地域: EU
関連業種: 医療・医薬品

その他記事

すべての文頭を開く

【EU環境規制・エネルギー】脱炭素の切り札、「電化」の本当の力(11/24)

【今週の主な予定】11月24~28日(11/24)

EU、豪鉱山会社に出資も=重要鉱物確保へ(11/24)

欧州委、投資業界向けESGルール改訂へ(11/24)

EUと南ア、重要鉱物分野の協力協定を締結(11/24)

ユーロ圏総合PMI、11月は低下=速報値(11/24)

欧州で卵が値上がり=鳥インフル拡大で(11/24)

<現地リポート>西高東低が進む経済 ウクライナの今:第1回(11/21)

米、ウクライナ新和平案提示か=領土割譲も(11/21)

新たな局面に入るロシア制裁・ウクライナ支援 <連載コラム・欧州経済の潮流を読む> 第75回(11/21)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン