オランダ各地で24日、新型コロナウイルスの感染拡大対策として導入された夜間外出禁止令などに対する抗議デモが発生し、暴徒化した参加者の一部に警察が放水砲で対応する事態となった。報道によると少なくとも10都市で暴動が起こり、アムステルダムなどで計240人超が拘束された。
アムステルダム中心部の広場には、規制に反対する市民ら数百人が集結。警察は放水砲や警察犬を使って解散させようとしたが、一部の参加者は花火などで対抗し、およそ190人が逮捕された。南部アイントホーフェンでは自転車が燃やされ、商店では略奪行為も発生。警察が催涙ガスで応戦し、少なくとも30人以上が逮捕された。夜になると暴動はさらに各地に広がり、病院への投石もあったという。
オランダ政府は23日、全土で午後9時から午前4時30分までの夜間外出禁止令を導入。変異種による感染拡大への懸念から全国的なロックダウン(都市封鎖)を強化した。夜間の外出禁止令が同国で発令されたのは第2次世界大戦以降で初めて。今回の外出制限は2月10日まで継続される見通し。
アムステルダムでは、17日にも規制強化に抗議する市民らが無許可のデモを行ったばかり。約2,000人が集まり、警察と衝突していた。
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