• 印刷する

重症化防ぐ治療法の臨床試験 リスク8割軽減も=新型コロナ

英国で13日、新型コロナウイルス感染症(COVID19)の重症化を防ぐ新治療法の第3相臨床試験が始まった。タンパク質であるインターフェロンベータを吸入する手法で、英サウサンプトン大学が開発し、英バイオ企業シネアジェンが生産を手掛ける。重症化のリスクが80%も軽減される可能性があり、期待が高まっている。

インターフェロンベータは、ウイルスに感染したときに体内で生産されるタンパク質で、体にウイルス攻撃を警告する役目を果たす。新治療法は、これを霧状にして吸入するもので、免疫システムを刺激し、細胞のウイルスへの抵抗力を高める狙いがある。初期の臨床試験では、COVID19の入院患者が重症化して人工呼吸が必要となるリスクが約80%低減されるとの結果が出ている。

英イングランド北東部ハルの病院ではこの日、最初の患者がこの治療を受けた。シネアジェンは、世界約20カ国で第3相臨床試験を展開する計画で、英国に続き米国と欧州連合(EU)域内で開始する予定。COVID19で酸素補給を必要とする入院患者計610人を対象とし、うち半数には偽薬を投与する。


関連国・地域: 英国
関連業種: 医療・医薬品

その他記事

すべての文頭を開く

30年までにSAF10%義務化 航空業の脱炭素化、国内生産促進(04/26)

自然環境悪化、英経済成長を最大12%減速(04/26)

当局、米MSとアマゾンを調査=AI提携で(04/26)

資源アングロ、豪BHPが買収提案(04/26)

乗用車生産台数、3月は27.1%減少(04/26)

消費財PZカッソンズ、アフリカ撤退を検討(04/26)

英国、児童飲酒率で世界首位=WHO(04/26)

英独首相がベルリンで会談 防衛・安保面での連携強化で合意(04/25)

ヒースロー空港で従業員スト 5月7~13日まで、800人参加(04/25)

国防費をGDPの2.5%に拡大=30年までに(04/25)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン