• 印刷する

重症化防ぐ治療法の臨床試験 リスク8割軽減も=新型コロナ

英国で13日、新型コロナウイルス感染症(COVID19)の重症化を防ぐ新治療法の第3相臨床試験が始まった。タンパク質であるインターフェロンベータを吸入する手法で、英サウサンプトン大学が開発し、英バイオ企業シネアジェンが生産を手掛ける。重症化のリスクが80%も軽減される可能性があり、期待が高まっている。

インターフェロンベータは、ウイルスに感染したときに体内で生産されるタンパク質で、体にウイルス攻撃を警告する役目を果たす。新治療法は、これを霧状にして吸入するもので、免疫システムを刺激し、細胞のウイルスへの抵抗力を高める狙いがある。初期の臨床試験では、COVID19の入院患者が重症化して人工呼吸が必要となるリスクが約80%低減されるとの結果が出ている。

英イングランド北東部ハルの病院ではこの日、最初の患者がこの治療を受けた。シネアジェンは、世界約20カ国で第3相臨床試験を展開する計画で、英国に続き米国と欧州連合(EU)域内で開始する予定。COVID19で酸素補給を必要とする入院患者計610人を対象とし、うち半数には偽薬を投与する。


関連国・地域: 英国
関連業種: 医療・医薬品

その他記事

すべての文頭を開く

ユニリーバ、事業分離に遅れ 米政府閉鎖で上場手続き進まず(10/22)

緑の党、党員数で3位に=新党首選出で急増(10/22)

英と日本、責任あるAI活用で世界けん引も(10/22)

英政府、軍にドローン撃墜権限を付与へ(10/22)

カタールエナジー、英LNG設備の運用開始(10/22)

ピザハット、英68店舗閉鎖へ=千人超失職(10/22)

財政収支、9月は赤字拡大=20年以降で最高(10/22)

投資加速へ新イニシアチブ 保険大手など20社=地方支援強化(10/21)

クリーンエネで40万人の雇用創出=新計画(10/21)

EU離脱による成長抑制、当面継続=中銀(10/21)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン