• 印刷する

仏、陰性証明提示で英からの入国許可へ

英国における新型コロナウイルスの変異種の感染拡大を受け、フランスが英国からの渡航や貨物輸送車両の入国を禁止していたことを巡り、両政府は22日夜、これの一部解除で合意した。翌23日から陸海空の往来が可能となった。フランス政府は、同措置を31日に見直す方針だが、来年1月6日まで継続する可能性を示している。

入国が認められるのは、フランス国民や同国の市民権を有する英国人、運送業者、医療従事者ら。これらの入国者には、到着72時間以内に受けた検査で発行された陰性証明を提示する必要がある。

イングランド南東部ケントではここ数日、フランス政府による突然の入国禁止措置を受け、大型トラックなどの貨物車両が立ち往生していた。両政府の今回の合意に伴い、トラック運転手らは検査を受けているが、長蛇の列が解消されるまで「数日かかる」とみられている。英国側は、国民医療制度(NHS)の検査部隊と軍を動員し、渋滞の打破に向け対応を進めている。

フランス政府は21日午前0時から48時間、英国からの陸海空全ての入国を停止。英仏海峡を通る物流が遮断され、英国内のスーパーでは今なお一部商品の品薄が懸念され、購入制限を導入する企業も出ている。

新型コロナの変異種は、既存のウイルスと比べて最大70%感染しやすく、基本再生産数を0.4ポイント以上押し上げる可能性もあるという。変異種がより深刻な症状や致死率の上昇を招く確証はなく、ワクチンが効かない可能性も低いとみられている。9月に初めて英国で確認されて以降、ロンドンやイングランド南東部を中心に感染が急速に広がっている。英国からの入国を禁止・制限する国は現在、日本を含め世界約50カ国・地域に上る。


関連国・地域: 英国フランスEU
関連業種: マクロ・統計・その他経済社会・事件

その他記事

すべての文頭を開く

欧州委、化学規制簡素化を提案=コスト削減(07/10)

欧州委、「低炭素水素・燃料」の定義を採択(07/10)

EU、米と貿易枠組み締結へ=10%は維持か(07/10)

EV、温室効果ガス排出量73%少なく=調査(07/10)

【欧州における日本企業の動向】2025年6月1~30日(07/10)

【EU規制ウオッチング】2025年6月1~30日(07/10)

【欧州環境トピックス】2025年6月1~30日(07/10)

EU、内燃車販売禁止断念なら百万人失職も(07/09)

トルコ、気候変動法でEU国境炭素税回避も(07/09)

アップル、制裁金5億ユーロ巡りEUを提訴(07/09)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン