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欧州医薬品庁、ワクチン承認を勧告

欧州医薬品庁(EMA)は21日、米国の製薬大手ファイザーとドイツのバイオ医薬品会社ビオンテック(BioNTech)が共同開発した新型コロナウイルスのワクチンを条件付きで承認するよう欧州委員会に勧告した。これを受け、欧州連合(EU)域内で早ければ12月27日からワクチン接種を開始できる運びとなった。

条件付きの承認は、臨床試験データの網羅性は基準を満たしていないものの、そのリスクを医薬品のメリットが上回る場合に下される。欧州委は2日以内に、同ワクチンを条件付きで承認する見通し。

欧州委はファイザーおよびビオンテックと、同ワクチン2億回分の供給契約を締結するとともに、追加で1億回分を購入するオプションも得ており、これらをEU加盟各国の人口に基づいて分配する計画。同ワクチンは1人につき2回の接種が必要となる。

今回、EMAが条件付き承認を勧告したことを受け、12月26日に1回目の出荷が行われる見通し。これにより、フォンデアライエン委員長の予告通り、加盟各国は27~29日に接種を開始できる見込みとなった。ワクチン接種の優先順位や展開方法については、欧州委が先に勧告を行っているものの、最終的に加盟各国が決定する。EMAの承認勧告は16歳以上の市民が対象。

ファイザーとビオンテックのワクチンは、英国が他国に先駆け12月2日に承認し、8日から接種を行っている。また、米国やカナダ、スイスなども既に同ワクチンを承認している。こうした中、欧州委員会やEU加盟各国の政府からEMAに対し、早期承認の圧力がかかったとも報じられていた。[EU規制]


関連国・地域: EU
関連業種: 医療・医薬品マクロ・統計・その他経済社会・事件

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