スペインの金融大手バンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア(BBVA)と同業バンコ・サバデルは27日、合併交渉を終了したと発表した。取引条件を巡り合意に達することができなかった。実現すれば、資産規模は国内2位の6,000億ユーロとなる見通しだった。
両行共に、取引条件の詳細は明らかにしていない。現地経済紙エル・エコノミスタによると、BBVAはサバデルの要望通り現金で支払うことに前向きだったが、取引額を既に提示した約25億ユーロから引き上げることは検討していなかったという。
交渉が破談となったことは、サバデルにとって新たな圧力になるとみられている。同行はこの日、新たな成長計画として国内市場に注力することを発表。詳細は来年第1四半期(1~3月)に公表するとしているが、国内リテール(小口金融)市場での効率改善と事業再編プログラムの強化を検討している。また、傘下の英TSBも含め国外資産の価値拡大に向けた戦略的選択肢を模索する方針だ。[M&A]
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