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アップル、欧州団体が追跡ツールに申し立て

欧州のプライバシー保護団体noybは16日、米アップルのスマートフォン「アイフォーン(iPhone)」に組み込まれているオンライン追跡ツールが欧州連合(EU)のプライバシー保護ルールに違反しているとして、ドイツとスペインのデータ保護当局に苦情を申し立てたと発表した。

同団体が問題視しているのは、広告識別子 (IDFA)と呼ばれる各端末の固有の追跡コード。アイフォーンの基本ソフト(OS)「iOS」が生成し、各端末に保存されるもので、アップルや広告主などの第三者はこれを利用して、ユーザーのアプリ使用状況やオンライン行動を追跡できる。

noybは、IDFAがユーザーの同意を得ず無断で生成されていることがEUの電子プライバシー指令に反するとして、苦情を申し立てた。またアップルはかねて、アイフォーンの新機種ではプライバシー保護に配慮し、IDFAシステムを改良するとしているが、同団体はこうした変更も「不十分」としている。

今回の苦情申し立ては、EUの「一般データ保護規則」(GDPR)ではなく、「電子通信プライバシー指令」に基づいて行われた。このため加盟各国の当局は、違反が認められれば、EU当局の関与なしに直接、アップルに罰金を科すことができる。

同団体は、米フェイスブック(FB)に対する2件のプライバシー保護訴訟で勝訴した実績を持つ。[EU規制]


関連国・地域: ドイツEUスペイン米国
関連業種: IT・通信マクロ・統計・その他経済社会・事件

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