イングランドで5日からロックダウン(都市封鎖)が再導入され、飲食店の営業が持ち帰り販売に限定される中、アルコールの持ち帰り・宅配販売が許可された。客は事前に電話やオンラインで注文し、受け取りの際に店内に入らないことが条件となる。
イングランドでは、入荷済みのビールなどを封鎖前に売り切ろうと、パブやレストランで駆け込み値下げの動きが広がっていた。英国ビール&パブ協会(BBPA)は、アルコール飲料の持ち帰りが禁止されれば、750万パイント(426万リットル)が処分される上、パブの4分の1が閉店に追い込まれるとの見方を示していた。
パブ経営者らは、酒類の持ち帰り・宅配販売の許可を歓迎。一方で、1カ月にわたり営業を制限される飲食店を救うには不十分との声もある。BBPAのエマ・マクラーキン最高経営責任者(CEO)は、スーパーなどの小売店の酒類販売に制限が課されていない点を指摘し、「パブに対して極めて不公平」と批判。3月のロックダウン時と同様に、パブなどの飲食店にも包装済みの食品・飲料を小売店同様に販売することを許可するべきと述べている。
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