オーストリアの首都ウィーンの中心部で2日午後8時ごろ(現地時間)、複数の銃撃が発生し、4人が死亡、22人が負傷した。発砲した複数の男のうち1人は警察が射殺したものの、他にも武装した容疑者が逃走中である可能性が高いとして、市民に警戒を呼び掛けている。警察当局は、イスラム原理主義者によるテロ攻撃とみて捜査を進めている。
銃撃は、バーやレストランが立ち並ぶ繁華街の6カ所で発生した。付近にシナゴーグ(ユダヤ教会堂)があるが、これが銃撃の標的となったかは不明。警察は周辺の道路を封鎖し、中心部には近づかないよう市民に呼び掛けているほか、できる限り子供を自宅にとどめるよう促している。
警察に射殺された男は20歳で北マケドニア出身。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に加入するためシリアに渡航しようとして捕らえられ、昨年12月に釈放されていた。警察は今回の銃撃に絡み、この男に関係しているとみられる14人を逮捕している。
オーストリア政府は銃撃を「自由と民主主義への攻撃」として非難している。
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