欧州で新型コロナウイルスの新規感染者数が再拡大する中、連動する形で新規感染死者数も増加傾向にある。フランスやスペイン、英国では4月または5月以降の最多記録を更新。世界保健機関(WHO)によると、欧州の直近1週間の感染死者数は、前の週から40%近く増加しており、大半をフランス、スペイン、英国、オランダ、ロシアが占めているという。
フランスでは27日、過去24時間の新規感染死者数が4月22日以降で最多の523人となった。これには病院での1日当たりの死者のほか、過去4日間に高齢者施設で感染死した235人が含まれる。累計死者数は3万5,541人となった。27日に新たに入院した患者数は1,194人。2日連続で1,000人を突破したものの、前日の1,307人からはやや減少している。集中治療室(ICU)の患者数も27日には148人と、26日の186人からこちらもわずかに縮小した。
スペインでは27日時点での1日当たりの感染死者数が267人となり、5月以降で最多を記録した。これは3月下旬とほぼ同水準で、4月初めのピーク時には1,000人近くの感染死者が出ていた。
英国では27日、過去28日間の新規感染死者が367人となり、5月27日以降で最多を記録。国内全土でロックダウン(都市封鎖)が導入された3月30日に見られた374人に迫る勢いだ。28日は310人と伸びが減速し、累計では4万5,675人に達している。
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