イタリア政府は25日、新型コロナウイルスの再流行を受けて、飲食店の営業時間を制限するなどの新たな規制を導入した。5月に全国的なロックダウン(都市封鎖)を解除して以来、最も厳しい措置となる。また、スペイン政府は非常事態宣言を改めて発令し、全国的な夜間外出禁止などの措置を取る。
イタリアでは26日から、全てのバーやレストランが午後6時までに営業を終了する。ジムやプール、劇場、映画館は営業停止となるが、小売店やその他の職場は閉鎖対象ではない。学校の大半はオンライン授業に切り替えられる。国民は通勤や通学、通院など以外の不要不急の用事で居住地域を離れないよう求められる。この措置は1カ月続く。
スペイン政府は25日、カナリア諸島を除く全土に非常事態宣言を発令。これにより午後11時から午前6時までの外出が禁止される。地方自治体の判断で、地域間の移動を禁止することも可能となる。
非常事態宣言は15日間有効だが、サンチェス首相は6カ月に延長することを議会に提案する方針。同首相は、パンデミック(世界的流行)発生時のようなロックダウンは避けたい考えで、可能な限り自宅にとどまるよう国民に呼び掛けている。
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