欧州自動車工業会(ACEA)は16日、9月の欧州連合(EU、マルタ除く26カ国)の新車登録台数が93万3,987台となり、前年同月比3.1%増加したと発表した。新型コロナウイルスの影響などで8カ月連続で落ち込みが続いていたが、9月は今年に入って初めてプラスに転じた。
主要4カ国では、イタリアが9.5%拡大。ドイツは8.4%増加している。半面、スペインは13.5%、フランスは3%それぞれ減っている。
EUに欧州自由貿易連合(EFTA)3カ国と英国を加えた30カ国全体では130万48台と、1年前を1.1%上回った。英国は4.4%落ち込んでいる。
30カ国をメーカー別に見ると、欧州最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は14.1%拡大。「VW」ブランドに限ると6.5%のプラスとなった。グループの市場シェアは1年前の20.1%から22.7%に増加している。
仏グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)の販売台数は14.1%縮小。半面、仏ルノーは8.1%拡大した。伊フィアット・ クライスラー・オートモービルズ(FCA)は11.8%増加。米フォードは4.5%減少している。
高級車は印タタ・モーターズ傘下の英ジャガー・ランドローバー(JLR)が22.5%落ち込んだ。独BMWが11.9%、ダイムラーは7.7%それぞれ減らしている。
日本車ではトヨタ自動車(レクサス含む)が8.7%拡大。日産自動車は6.6%、ホンダは3.8%それぞれ上昇した。三菱自動車は25%減り、マツダは23.4%落ち込んだ。韓国の現代自動車グループは、現代自動車が4.6%減少した一方で、傘下の起亜自動車が3.2%伸び、全体では0.8%のマイナスとなった。
1~9月の累計登録台数は30カ国全体で856万7,920台と、1年前を29.3%下回っている。
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