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欧州、新型コロナ感染者の急増傾向なお続く

欧州各地で新型コロナウイルスの新規感染者数の急増傾向が続いている。フランス、ドイツ、英国では4月もしくは5月以降の最多記録を更新。各国政府は封鎖措置が再導入される可能性もあるとして警鐘を鳴らしている。

フランスでは19日、過去24時間の新規感染者数がパンデミック(世界的流行)開始以降で最も多い1万3,498人に増加。過去7日間平均は9,700人超となり、ロックダウン(都市封鎖)解除から2週間後に当たる5月末の272人から大きく伸びている。死者数は前日から26人増えて3万1,274人。感染者数増加の背景には、検査件数の拡大もある。仏政府は7月下旬に、無症状者も含めた全ての人を対象にPCR(ポリメラネーゼ連鎖反応)検査を無料化。検査件数は第1波のピーク時から6倍に増えている。新規感染者数は20日には1万569人と前日から3,000人弱減ったものの、依然として高い水準にある。

英国では19日、新規感染者数が5月8日以降で最多となる4,422人に増加。20日には3,899人と前日から伸びが縮小したが、21日には4,368人と再び加速。政府が対策を講じなければ数週間以内にピーク時の3~4月の数字を上回る可能性があるとの懸念が高まっている。累計感染者数は21日時点で39万8,625人に達した。感染者の急増を受け、ハンコック保健・社会福祉相は英国全土での封鎖措置再導入の可能性も警告している。

ドイツの19日時点での新規感染者数は2,297人。同国の新規感染者数のピークは3月下旬から4月初旬に確認された6,000人台で、今回の数字は4月下旬以降で最多となる。20日の新規感染者数は1,345人、21日は922人となり、累計では27万2,337人に達した。

スペインでは18日、過去24時間の新規感染者数が4,697人となり、前日の4,541人に続いて4,000人台を記録。21日には2,957人に落ち着き、累計では67万1,468人となった。イタリアの21日の新規感染者数は1,350人。20日の1,587人、18日時点の1,907人からは減少傾向にある。累計感染者数は21日時点で29万9,506人だった。


関連国・地域: EU
関連業種: 医療・医薬品マクロ・統計・その他経済社会・事件

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