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世界感染者数、3千万人超え フランスやオランダで過去最多

世界の新型コロナウイルスの累計感染者数が、3,000万人を突破した。米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、18日午後3時時点(協定世界時)で3,022万1,414人となり、死者数は94万6,963人に増加。感染者が多い米国とインド、ブラジルで全体の5割超を占める。欧州では、フランスやオランダで1日当たりの感染者数が過去最多を更新するなど、依然として感染再拡大が懸念されている。

フランスの保健省によると、同国では17日に過去24時間の新規感染者数が1万593人となり、過去最多を更新。12日に初めて1万人を超えて以来、6,000~9,000人台で推移していたが、再び1万人を上回った。感染者数増加の背景には、検査件数の拡大もある。仏政府は7月下旬に、無症状者も含めた全ての人を対象にPCR(ポリメラネーゼ連鎖反応)検査を無料化。検査場に列ができるほどに需要が拡大しており、検査件数は第1波のピーク時から6倍の水準に増えた。10日までの1週間の検査件数は108万1,208件で、陽性率は5.4%だった。

ロイター通信によると、オランダでは18日の新規感染者数が1,753人となり、4日連続で最多記録を更新。ここ数週間は検査システムが逼迫(ひっぱく)しており、検査を受けるまでに数日待つこともあるという。保健当局は明白な症状がないまま検査を希望する人が多すぎると指摘。検査能力は現在の1日当たり3万件から、11月には5万5,000件、12月には7万件、来年2月には8万5,000件に引き上げる必要があるとしている。

なお、各国当局発表の新規感染者数を国別に見ると、18日時点で英国は4,322人、イタリアは1,907人、ドイツは1,916人だった。スペインでは17日時点で4,541人となっている。


関連国・地域: EU
関連業種: 医療・医薬品マクロ・統計・その他経済社会・事件

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