欧州自動車工業会(ACEA)は17日、8月の欧州連合(EU、マルタ除く26カ国)の新車登録台数が76万9,525台となり、前年同月比18.9%減少したと発表した。新型コロナウイルスの影響で引き続き2桁減となり、減少幅は市場予想を上回った。
主要4カ国では、ドイツが20%縮小。フランスは19.8%、スペインは10.1%それぞれ減っている。イタリアは0.4%のマイナスだった。
EUに欧州自由貿易連合(EFTA)3カ国と英国を加えた30カ国全体では88万4,394台と、1年前を17.6%下回った。英国は5.8%落ち込んでいる。
30カ国をメーカー別に見ると、欧州最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は24.2%減少。「VW」ブランドに限ると24.8%落ち込んだ。グループの市場シェアは1年前の27.7%から25.5%に低下している。
仏グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)の販売台数は19%縮小。仏ルノーは22.8%減っている。伊フィアット・ クライスラー・オートモービルズ(FCA)は6.9%、米フォードは13%それぞれ落ち込んだ。
高級車は印タタ・モーターズ傘下の英ジャガー・ランドローバー(JLR)が14%のマイナス。独BMWが6.3%上向いた半面、ダイムラーは17.4%落ち込んでいる。
日本車ではトヨタ自動車(レクサス含む)が5.5%縮小。三菱自動車は34.1%減り、マツダは27.1%落ち込んだ。ホンダは21.7%、日産自動車は16.8%それぞれ下向いた。韓国の現代自動車グループは、現代自動車が8.1%減少した一方で、傘下の起亜自動車が18.7%伸び、全体では3.3%のプラスとなった。
1~8月の累計登録台数は30カ国全体で726万7,621台と、1年前を32.9%下回った。
■7月は5.7%減少
なおACEAは今回、7月のデータも併せて公表している。7月のEUの新車登録台数は5.7%減の107万2,960台。30カ国全体では128万1,740台と3.7%落ち込んだ。
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