英国の格安航空大手イージージェットは8日、同国政府による自主隔離対象国の頻繁な変更を受け、今年第4四半期(7~9月)の旅客輸送能力を従来予定の40%以下にとどめると明らかにした。8月に従来の3割程度から4割以上に回復させる方針を示したばかりだった。
同社は8月、夏後半の予約状況が好調であるとして、9月末までのフライトを増便すると発表。しかし、新型コロナウイルスの再流行を受け、英政府が入国者に14日間の自主隔離を義務付ける国を次々と変更。これにより、当初の想定より夏季期間の需要が低下したという。
繰り返される自主隔離対象国の指定に、ヨハン・ラングレン最高経営責任者(CEO)は「予測ができない渡航制限と自主隔離規制に、顧客たちはわれわれと同じくらい失望しているはずだ」と不快感を示した。また、航空業界に対して1年間の航空旅客税免除など、特別な支援措置が必要だとも述べた。
英政府は7日、イングランドの入国時の自主隔離義務対象にギリシャの7島を追加。英国時間の9日午前4時から発効する。スコットランド自治政府もギリシャからの入国者に対し14日間の自主隔離を義務付けている。
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