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迅速検査の強化に5億ポンド 英政府、全国での定期実施目指す

英国政府は3日、新型コロナウイルスの大規模な迅速検査に向けた試験運用などに5億ポンドを拠出すると発表した。すぐに結果が判明する検査を全国で毎週1回など定期的に実施することで、ソーシャルディスタンス(社会的距離)による制限を緩和し、通常に近い生活に戻すことを狙っている。

資金は、既に試験を進めているイングランド南部のサウザンプトンとハンプシャー州の規模拡充、北西部サルフォードでの新たな試験の実施に充てられる。また、冬を前に既存のPCR(ポリメラネーゼ連鎖反応)検査を全国的に拡大することに投じられる計画。

サウザンプトンとハンプシャー州の試験では、綿棒を使わず唾液を検体として採取し20分で結果が判明する検査の運用を確かめる。サウザンプトンでは、大学と4カ所の学校で学生・教職員2,100人超を対象に、毎週1回の頻度で検査を実施する。ハンプシャー州では、移動式の検査施設を使った試験を進める。

一方、サルフォードでは、毎週1回の検査を実施して定期検査の方法や全国に拡大する方法を検証する予定。当初は1日に最大250件の検査を行い、これを地域全体に広げていく。小売店や公共施設、公共交通機関、宗教施設など人の出入りの多い場所を選び、無症状や軽症の陽性者を早期に特定して自主隔離につなげ、感染拡大を防ぐことを目指す。

ハンコック保健・社会福祉相は「迅速かつ正確で使いやすい革新的な検査を支援し、検査が最大限の効果と規模を持つようにする。これが通常の生活に戻るのに役立つ」と述べている。


関連国・地域: 英国
関連業種: 医療・医薬品マクロ・統計・その他経済社会・事件

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